約18時間半で完走してきました。
その記録を数回にまとめます☆
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(写真はオフィシャルサイトより) 私はスタートから2分半くらいでラインを通過 |
■スタートまで
ハセツネ前の一週間は、台風と高気圧との戦いに目が離せませんでした。
オフィシャルサイトでも、金曜午後に開催するか否かを判断するとのアナウンス。
水曜から金曜まではビッグサイトにてイベント仕事だったので、金曜のお弁当タイムに、ドキドキしながらお弁当より先にサイトを開く。
開催決定とのこと!
これでようやく、意識を向けられることになりました。
そしてむかえた前日の土曜日。
21:00くらいに寝るつもりが、なんだかんだで手間取って23:30くらいに寝たのかな。
(でも21:00に横になってもきっと眠れなかった)
当日は5:00に起床。
パタパタと身支度し、6:00すぎに出発、車で武蔵五日市へ。
環八、高速ともスムーズで助かりました。
8:00すぎに会場近くの駐車場に到着するも、一番近いところはすでに満車で、その次の場所へ。
会場へは登り坂で徒歩15分くらい、ここも残り8台分でした。
(停められてよかった!)
荷物を持って会場へ。
相棒とわかれて更衣室へ入ると、女子はまだ2名だけ。
8:30から10:30まで、2時間寝れるかも!
と思いきや、横になるだけで休めましたが、そんなに簡単には寝付けず。
8:15頃の女子更衣室 |
で、10時をまわったので受付へ。
ゼッケンをもらって更衣室へ持ち帰り、待ち合わせの11:30まで最終のしたく。
意外とあっという間で、でも慌てなくて済むくらいの、ちょうどいいスケジュールでした。
12:30からの開会式 |
■スタート後、月夜見まで
トレイルに入るまでは、しばらくは相棒とともに走りました。
これが噂のお囃子かぁ、なんて思いつつ進みます。
広徳寺の先でトレイルに入り、V字溝のあたりの渋滞でじりじり進むときに前をゆずって、相棒とはなればなれに。
第1関門までの多くは道幅が狭く(一人分くらい)、何人かのパック(トレイン)で走ります。
前の人についていけない(ついていかない)人が先頭になり、その人を追い越せない(追い越さない)人が続くというかたち。
先頭の人が遅いと、その前のトレインとは差が開いていくし、先頭を追い越さない人が続くと、トレインが長くなり、後ろの人は追い越しにくくなります。
ここは無理をせず、流れにまかせて温存する場所、予定通りです。
心拍数を振り返ってみると、渋滞以外は主にゾーン4でした。
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醍醐丸(8月の試走時) |
ナイトランの経験は一度、鎌倉での数時間だけ。
どうなることやらで、ドキドキします。
けっこう日が落ちてきたけど、まわりはなかなかライトをつけない!
でも割と見えるので、自分もライトをつけず。
そんな時間のあと、立ち止まってライトをセットする人も増えてきました。
ザックのサイドポケットに入れておいたライトに、まずは歩きながら電池をセット。
(スイッチが簡単に入ってしまうので、電池を抜いてた)
そのまま、(もう少し)とか思ってザックにしまってしばらく行ったら、後ろの人が「ライトついてますよ」と教えてくれて、ここで、スタートしてから初めて(渋滞以外で)止まりました。
醍醐丸は過ぎていて、まだ浅間峠には到着しないあたりでした。
頭のほか、腰にもライトをつけるため、ザックをおろします。
(いま思えば、足下から通してつけたら、ザックはおろさずに済んだかも)
ライトにも少しずつ慣れていきながら、そのまま進んで浅間峠、第一関門です。
ここからは、ストックが使えます。
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目安タイム2パターンを上に。 下にテキトーにちりばめたのが結果タイム。 |
温存といいつつも、アップダウンをくりかえしてきているので足は疲れてる。
でも、腕力のなさにも不安があって、しばらくストックは出さずに行ってみることにしました。
特に止まる用事もなかったので、関門はスルーでいいよね? と思いつつ通りすぎ、その先の開けたところで、(あ、)と思い止まりました。
・・・なんで止まったんだっけ?
・・・・・・・水と食料でした。
水をペットボトルからハイドレに追加して、補給食パックその2をサイドポケットにうつして、
さあ、行こうかな、
と行く手を見たときに、偶然、相棒が通りすぎる。
先に進んでいると思いきや、関門でトイレに行ってたとのこと。
しばらく相棒とともに進みます。
出さないつもりだったストックも、登りで早速取り出す。笑
ストックがあると、やっぱりぜんぜんラク!
左右のブレが軽減される感じです。
腕力も極力温存するようにしながら、進みます。
そのうち、相棒は少しゆっくり行くということで、ふたたびはなればなれに。
まだまだ先は長いし、マイペースに進みます。
そして、途中で、ひそかに尊敬する「ばななさん」こと、吉本亮さんと遭遇!
いつでも(だいたい?)大荷物という噂の、有名人です。
大荷物を背負って、地図の看板を眺めていらっしゃり、一目でわかりました。
何かお声がけしたいなと思い、(ファンです、お目にかかれてうれしいです)という気持ちをこめて、それを一言で表そうと思って出た言葉が
「こんばんは」笑
レース中に「こんばんは」ってw
でも、ばななさんは
「こんばんはっす」
と答えてくださいました!(やさしい)
そんな感動シーンもありつつ、そのままぐんぐん進んで、笛吹峠、西原峠を越えます。
思えば、試走のときにはけっこう道標をみて(あと○○kmか)といちいち思ったりしていましたが、ナイトランとなると、路面の凹凸なんかに集中しているためか、目印的なものはほとんど目に入らず。
ただ、
「うずしきとうげでーす」とか
「さいばらとうげでーす」とかの、
スタッフの方の声だけが(おお!)と嬉しく思えるポイントになっていきました。
声を目指す感じです。
そんなこんなで、登りもがんばり、三頭山避難小屋へ。
「中でもやすめまーす。並んでいますが、トイレもありまーす。」
との声がうれしい!
このあたりで雨がぱらついてきたこともあり、ウインドブレーカでも着ておこうかなと、すぐ出発できるように小屋脇のベンチに座りました。
ペラペラのウインドブレーカをはおって、クリフバーを半分くらい食べて、(さて、そろそろ行こうかな、)と立ち上がって寒さに気づく。
(でも行けるでしよ、たぶん!)
と歩き出して10メートルで引き返しました。
・・・極寒!!!
完全に、汗が冷えました。
この先、尾根道で風もあるし、気温も下がるし、雨も降るかもしれないし、ということで迷うことなく、今度はガタガタ震えながら小屋の中に入り、レインウェアも着ることにしました。
中は少しあたたかくて、けっこう人がいました。
広めの土間と、板の間になっていて、板の間には横になって寝ている人も。
しかと着込んで(保険で持ってきたヒートテックのハラマキだけは温存して)再出発。
歩き始めはやっぱり寒いけど、動いているうちにあっという間にあたたかくなりました。
首元のジッパーを下げ、レインウェアのベンチレーションは全開に。
そして、コース最高峰の三頭山の山頂へ到着!
よしよしと安心して、そのまま下ります。
そうそう、思ったよりも早く、三頭山より手前で霧が出ました。
ヘッドライトのスプラビームには、あらかじめイエローフィルターをつけていたおかげか、霧はそれほど気にならず。
ただ、スプラビームは電池の消耗が早かったらしく、次第に暗くなっていって、腰につけたSILVAがメインになっていきました。
腰ライトが照らすのは主に足下だけど、前にはだいたい人がいたので、それほど遠くを照らさなくても、方向がわかりました。
さらに、霧対策には目から光を離したほうがよいらしく、ちょうどよかったのでは?
下りで前かがみになる一瞬だけライトが隠され、そのときだけは暗闇になるので要注意でした。
で、鞘口峠のあたりかな?
いつのまにか、2人前に再びばななさんのお姿が!
看板前でお声がけして通り過ぎたあと、おそらく、避難小屋にいるうちに追い越されたのだと思います。
もう少し早めに進んでもよかったのだけど、(せっかくの機会だし、ついていこう!)と思ってそのまま後ろにつきました。
ばななさんは、とても大荷物を背負っているとは思えない、軽快な足取りです。
基本は歩いて、走る方がラクなところは走っているようにお見受けしました。
周遊道路まではそのまま行って、周遊道路に出てからもまったりしていたら、後ろからきたランナーに間に入られてしまった。ちょっと残念。
そうこうしているうちに、月夜見山を越え、第二関門へ到着!
時刻は23:16。
ここでは唯一、水かポカリを1.5リットル、もらうことができます。
というのに気を取られたのと、なんと、再び相棒にも遭遇して(それほど遠くない後方にいたみたい)盛り上がったのとで、深く考えずになりゆきで水をもらってしまった。
振り返ってみると、水を持ちすぎ、あまりすぎ!
(後半は他に水場があるのもわかっていたのに!)
まずブルーシートで荷物を開いて、残量を確認すべきでした。
ともかく、再会した相棒と盛り上がり、ばななさんの焼肉の気配も共有。
ワインらしきボトルも見えましたよ!
今年のハセツネはテーブルと椅子も持って行って豪華さアップ\(^o^)/ @YSTiseki pic.twitter.com/t2yQF7J2N7
— 吉本 亮 (@gba01234) 2014, 10月 13
走っているときはショートパンツだったので、きっとお着替えされたのですね。
誰もが1gでも軽くしようとするなか…すごいなぁ。
このページのリンクもはっておこう。
さて、この関門で初めてトイレに行きました。
いつも、あまりトイレには行かなくて済むほうですが、このあとのトイレのほとんどに寄ることになります。
(このときはまだ気づかず)
そんなこんなでついつい長居してしまい、すっかり冷えました。
長居している感覚はなかったんだけどなぁ。
寒いから行くか!みたいな感じで、相棒とともに出発。
関門からすぐの下りは小ぶりなゲレンデのように滑りやすいという噂。
幸い、道は少し湿っているくらいで、おそれおののきつつも無事通過しました。
両サイドには木々がすっくと伸びていて、間にぽっかり開いた夜空。
雲とともに見える月がとてもきれいでした。
(つづく)
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