2015年8月24日月曜日

8/15-16:越後三山縦走

お天気にも恵まれ、楽しかった大冒険⇒蝶・常念/乗鞍岳。
その翌週は、狭山湖を走ったアスリートBBQでした。
(これまた楽しく、どれもこれもおいしかった!
kegさんの練習アイテムを教えていただいたり、貴重な機会でした。)

その翌週。
金曜にお休みをいただいて帰省し、土日に越後三山縦走しました♪
これはまたまったく別の、とてもよい経験でした。

越えてきた八海山をバックに
八海山といえば、私にとっては隣の隣くらいの感覚の、地元。
校歌の歌詞に出てくる山で、スキー場もあるところ。
でも、頂上へ行ってみようと思ったことは、なぜかこれまでなかったのでした。

八海山の坂本神社、大倉口(左上のあたり)をスタートして、
八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳と反時計まわりに周回しました
そういえば、あとから知りましたが、私が北アにいる頃、200名山をまわっている田中陽希さんが、ちょうどこのあたりを通過されたみたいです。
八海山、中ノ岳までは同じルートでしたが、田中さんは越後駒ヶ岳には行かずに荒沢岳に進まれていました。

(ひと筆書きのブログ)
http://www.greattraverse.com/blog/越後の山々.html

田中さんも書かれていますが、夏はやっぱり水が心配です。
昨年のハセツネ前半試走では、水切れで浅間峠から途中敗退しましたが、越後三山は簡単にエスケープできるような場所ではないので、水はたっぷり持たなくては。

中ノ岳(初日の目的地)の手前にある祓川も枯れることがあると読んだので、父に聞いてみると「今年は大丈夫」とのこと。

全国的に天候が不安定で、豪雨になる場所も多いなか、なぜかこのあたりは雨が少なかったらしいですが(私が帰省した日は20日ぶりの雨だったとか)、この水場の水量を左右するのは降雨量よりも残雪量らしいです。

それにしても、水場にたどり着くまでは長い道のり。
重いけど、3.5リットルの水を持ちました。
初日は中ノ岳の避難小屋まで行ってテントを張る予定にしていましたが、「祓川の水場で泊まるのもおすすめ」とのこと。
(中ノ岳の避難小屋ができる前は、祓川の水場がテント場だったらしい)

でもいちおう、中ノ岳まで行く心づもりで、ずっしり荷物を背負って、坂本神社の登山口からスタート!

じわじわ、標高を上げます
坂本神社を通過する時に出会った方に、「ここの登山道はあまり人が通らないから、荒れてるみたいですよ」と教えていただき、ちょっと覚悟しましたが、そこまでではなかったように思います。
途中に祠があったりして、信仰の山なのだなぁと思いながら進みました。

写真がないけど、無人の山小屋、女人堂は噂通りきれいな外観でした。
中のバイオトイレもきれいだったみたい。
昔は、ここから先は女人禁制だったとか。

その先、薬師岳を越えて、千本檜小屋に到着。
千本檜小屋は、まさかの食べログで予習していたところです。
相棒がここでペットボトルの水を購入。

千本檜小屋の掲示
あとでいろいろ調べて参考になったこの記事とかこの記事も貼っておきます。
さらに先、不動岳で、こんなメッセージが。

これから先は鎖場の連続 非常に危険です。
初心者・飲酒者・体力消耗者や雷雨強風時には
迂回路をご利用ください。
転落すれば助かりません。
健脚でも充分注意して渡ってください。

…景色に説得力があります。

登ってます


下ってます
下ったところ?
登ろうとしている?
あまりの急さに、背中ではなくおなかが見える感じ

八ツ峰の最後への登り
今回、トレランシューズで行きましたが、登山靴だとどうなんだろう?
ちなみにわたしのシューズはTNFウルトラトレイル(レディース)でした。
荷物の重さやコース状況を考えると、今回は登山靴の方がよかったのかも。

これまで行った山のなかで、おそらく一番、
「危」マークが多かったと思う
無事に八ツ峰を通過してホッと一息!
八ツ峰の最後の大日岳が奥の院という位置付けのようですが、その先の入道岳が、八海山の最高峰。

八海山の最高峰、入道岳
さて、ここから五龍岳、荒山を経て、難所のオカメノゾキへと進みます。
入道岳から中ノ岳まで約7kmの間、アップダウンを繰り返しながら標高はこのように推移。

1778m(入道岳)
↓(…約550m下げる)
1220m近く
↓(…約600m上げる)
1821m(御月山)
↓(…約90m下げる)
1730m(祓川の水場)
↓(…約350m上げる)
2085m(中ノ岳…越後三山の最高峰)



「五竜岳〜御月山は難路につき初心者は入らぬこと」
けっこうアップダウンを繰り返しながら、「ここがオカメノゾキじゃない?」といい続け、結局どこがオカメノゾキなのかはわかりませんでした。

こんな感じの尾根(手前も奥も)を進みました
ヤセ尾根で、日を遮る枝もないので、晴れ間に日に照らされるとちょっと暑い。
(父が縦走した時には、谷から熱風が上がってきたそう。)
出雲先から登る頃には、かなり疲労困憊な状態でした。
(これ、巻かずに登るんだ!)というところにはクサリあり。
という法則も学びました。
長い鎖場があるも、もはや写真を撮る余裕もなし。
目標の標高と、現在地の標高を確認しながら、とにかく進む感じでした。

そうこうしているうちに、祓川の水場が見えた!
水場に、久しぶりに人影も発見♪
目安があると、ちょっと元気が出ます。

そこは山の間のオアシスのような感じで、本当に気持ちのよい水場でした。
ひとまず水汲みタイム、念のため濾過しつつ大量に用意。
さすがに時間がかかって汗も冷えてきました。

中ノ岳まで行く予定だったけど、どうする? と、しばし相談。
行っておこうか、と少し進んだけど、避難小屋は貸切にはならないだろうから、こちらの方が快適かもと考えて、やっぱり戻って水場の近くの草原にテントを張ることにしました。

これがほんとーーーに最高でした。
最高な場所にはだいたい人がいるものですが、最高かつ貸切。
ここにしてよかった!

気持ちのよい草原
ここをちょっと下ったあたりに水場あり

明日向かう、越後駒ヶ岳

夜には、小さな夜景も見えて、街が見えることも発見。
小さな花火(2か所)も見えました。
ダブルウォールのテントはやっぱり安心感があった♪

ばんごはんには白米とカレー。
けっこうおなかいっぱいになり、あとは缶詰の(また!)焼き鳥とナッツをつまみながらウイスキーお湯割り。
疲れていたので、早々にぐっすりでした。

翌朝
4時半くらいに起きて、あさごはん。
そんなにおなかがすいている感じはなかったけど、前日、予定していた行動食がちょっと少なめな感じがしたので、あさごはんはしっかり食べようと決めていました。
カップラーメンと、オニオングラタンスープと、コーヒー。

ちなみに、初日に食べたものは、あさごはんに実家でおにぎり、行動中にジェルふたつとトレイルバーひとつ。
二日目に残していたものが、ジェルひとつ、トレイルバーひとつ、ナッツ1袋。

最終的にトレイルバーだけ食べて、残ったものが、小さいリゾット(100kcak弱)とジェルひとつとナッツ1袋。
これまでで一番ちょうどいい残り具合だった気がします!

あさごはんののちに撤収して、6:55に出発。
2日目の行程はこんな感じでした。


朝露のなか元気に登れて、水場に泊まってよかったともう一度思いました。
ばんごはん、あさごはんに必要な水を持たずに済む分も、違います。

朝日に照らされながら中ノ岳に向かいます。
沢を登っていったけど、もしかしたら登山ルートは他にあったのかも?
なにせ元気なので、思いのほかあっさりと中ノ岳避難小屋に到着!
そのまま、すぐ近くの中ノ岳へ。

中ノ岳のピークはもうすぐそこ 
中ノ岳山頂から八海山を確認
右に小さく見えるのが中ノ岳避難小屋
越えてきた八ツ峰が見えます
中ノ岳をあとにすると、次に目指すは越後駒ヶ岳。
地図でみる限り、今回のコース上、一番平和そうな場所ですが、意外とアップダウンがありました。
笹をつかみながら下るうち、指出しグローブだと痛くなってきたので、笹の下りが近づいたらミトンを着けるという技を習得。

中ノ岳から越後駒ヶ岳へ
意外と暑いけど、涼しい風が上がってくる場所がたまにありました。
途中、八海山〜中ノ岳〜越後駒ヶ岳の稜線が全て見渡せそうなところがあったけど、ちょっとだけ手前の山に隠れてしまって、駒ヶ岳に登ったら見えるかな、と期待。

鞍部がオカメノゾキです
越後駒ヶ岳を目前に
(この時は晴れてた…!)

越後駒ヶ岳山頂
(眺望なし!)
残念ながら、越後駒ヶ岳のピークはガスの中。
水の残量だけ確認して、そのまま下ることにしました。

この先に待ち構えるのは、けっこうなゲキ下り。
グシガハナから先は、3kmで1300m下ります。
でも急な方が、岩とかにつかまって、足意外に力をかけながら下れるからよかったかも。
しかし、下っても下っても下りがある…。
足は次第にヘロヘロに。
ここ、登る人はすごいと思います。



山が大きい
十二平の登山口、振り返ったところ
ひたすら下り続けて、気温が上がり、セミが鳴き始め、(少しは緩くなったかな?)と思っているうちに、唐突に十二平の登山口に到着!

ここから先は、ほぼフラットで川沿いを進みます。
あとはひたすら歩くだけだなぁと思っていたら、途中で雪渓に行く手を阻まれた。




最初は中を通ろうとしてみたけど(涼しかった!)、行けるかどうかあやしかったので、戻って上を通過。
他にも足跡がありました。

千之沢小屋
千之沢小屋も通過し、その先も川沿いを進んで、駐車場に到着♪
いろいろな経験ができた、貴重な登山でした!

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