2014年12月4日木曜日

天子山塊と、ふもとっぱらキャンプ(いったん下山編)

天子ヶ岳からの縦走1日目、地蔵峠からいったん下山して、ふもとっぱらへ。
到着したのは18時すぎで、すっかり真っ暗でした。

「お車は?」(←受付のお姉さん)
「ええと、歩きです。」
「歩き!歩きで来られた方は初めてですよー!」

ということで、いただきましたのがこちら。

ふつうは車のナンバーが?
そのあといらした方々(スタッフの方?)にも、
「地蔵峠から下ってきました? ライト2つ見えましたよ」
とお声がけいただきました。

私も、キャンプ場のぽつぽつとした灯りが見えて、とてもほっとしたなぁ。
でも、2つということは、まだ早い頃ですな…。
というのも、ここにくるまでにもドラマあり。


ヤマレコ1日目にも書きましたが、地蔵峠からの道はなかなかの難しさでした。
沢沿いで、道がわかりにくいのです。
なんとか目印のテープを見つけながら進む途中、ライトが手薄な方々に遭遇。
心配だったので、足下を照らしてあげながら進むことにしました。

お父さんお母さんと、男の子2人の計4人。
明るいうちに下山する予定だったみたいで、まともなライトを持っているのは、お父さんだけ。
一家のなかでの先頭は、小学生と思われるお兄ちゃんで、小さなライトを持ってます。
お父さんからの指示で、私のライトから離れないようについてきます。

たまに後ろを振り返っては、少し離れるお母さんに「こっちこっち!」とか「ここあぶないから!」とか伝えていて、(この状況で、すごくしっかりしてるなぁ、すごいなぁ)と感心。

でもそのうち、何の変化があったのか、私のすぐ後ろについてきながら、
「こわい、こわいよー」って小声でつぶやきながら泣き始めちゃった!
私も怖がりだけど、「こわくないよ」って励ますのって、難しかったなぁ。
(「飴いる?」って聞いたら「持ってる」っていわれた…やっぱりしっかりしてる)

それまで、だいぶがんばって、がまんしてたんだなぁ、と。
リアル『北の国から』状態です。

早くキャンプ場に着きたい気持ちで、せかせかしていたけど、やわらかな心に触れて、すっかりほんわかした気持ちで下りてきたのでありました。
素敵な出会いでした。

(つづく)

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